001 絵の無いギャラリー②

ギャラリー沼の底 第1話②

異界(異郷)訪問譚

『千と千尋の神隠し』というアニメ映画をご覧になったことはありますか?

「沼の底」はそこに出てくる地名です。

スタジオジブリが制作し2001年に公開され、これまで10か国語以上に翻訳され、
アジア・ヨーロッパ・北米・南米・オセアニア・アフリカなど、
公開された国は50か国とも80か国とも言われています。

20年以上前の古いアニメ映画が今でも日本で繰り返しテレビ放映され、
多くの国、多くの世代に受け入れられている理由とは、一体何なのでしょうか?

その秘密はプロットにあります。
この物語を要約すると、おおよそ次の流れになります。

 

1.異世界に行く
2.そこで何かの経験をする
3.異界から戻る
4.主人公が変化する

 

この話の流れを聞いて、思い当たる別の物語はありませんか?
例えば、これらのタイトルを聞いてどうでしょう?

・浦島太郎

・かぐや姫

・イザナギノミコト黄泉の国訪問

他に、

・オズの魔法使い

・不思議の国のアリス

古い物としては『旧約聖書』にまで同プロットの物語が出てくるのだそうです。
異界訪問譚が古今東西から出てくるというこの事実、ちょっと面白くないですか?

ギャラリー沼の底 Océane

ギャラリー沼の底 Océane

ハラオチしながら世界をみる

1974年東京生まれ
ギャラリーアビアント アシスタント
家事代行piu-c(ピウシー)代表

祖父、伯父、父が舞台美術家であるが、自身は元バスケットボール選手。
物の見方と認識が専門。

選手引退後小学校教師を目指すが、情報量の多さと教育界の厳しい現実を知り断念。
情報を外側に求めると「知らない領域」が無限に広がってしまう事に気がつき、既に知っている情報をより深化させる道を模索するようになる。
長らくメンタルの引きこもり状態が続いたが、日本に住む2人の外国人との出会いと、コロナ禍による交流の断絶が契機となり、抽象的かつ感覚的なイメージを少しずつ言語化し発信するようになる。
情報分断の原因でありイメージ界最大の不一致でもある「有るイメージ」と「無いイメージ」を繋ぎ、イメージ世界のバリアフリーを目指している。

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