ギャラリー沼の底 第1話②
異界(異郷)訪問譚
『千と千尋の神隠し』というアニメ映画をご覧になったことはありますか?
「沼の底」はそこに出てくる地名です。
スタジオジブリが制作し2001年に公開され、これまで10か国語以上に翻訳され、
アジア・ヨーロッパ・北米・南米・オセアニア・アフリカなど、
公開された国は50か国とも80か国とも言われています。
20年以上前の古いアニメ映画が今でも日本で繰り返しテレビ放映され、
多くの国、多くの世代に受け入れられている理由とは、一体何なのでしょうか?
その秘密はプロットにあります。
この物語を要約すると、おおよそ次の流れになります。
1.異世界に行く
2.そこで何かの経験をする
3.異界から戻る
4.主人公が変化する
この話の流れを聞いて、思い当たる別の物語はありませんか?
例えば、これらのタイトルを聞いてどうでしょう?
・浦島太郎
・かぐや姫
・イザナギノミコト黄泉の国訪問
他に、
・オズの魔法使い
・不思議の国のアリス
古い物としては『旧約聖書』にまで同プロットの物語が出てくるのだそうです。
異界訪問譚が古今東西から出てくるというこの事実、ちょっと面白くないですか?
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