ギャラリー沼の底 第3話②
真ん中のロジック
電車には行き先があります。
例えば有楽町線なら「新木場」行き、常磐線なら「取手」行き、などなど。
出発地があって、方向・方角・目的地があります。
千尋は、湯屋から沼の底に向かうために電車に乗ります。
海の中を電車が走るシーンがとても印象的でしたよね。
その電車には行き先がハッキリ明示されていたのですが、どこになっていたか覚えていますか?
答えは「中道」です。
「なかみち」と読むのか「ちゅうどう」と読むのか?それは分かりませんが、
とにかく千尋一行は「中道」行きの電車に乗り、6つ目の駅で下車しました。

<小学校3年生理科でやる磁石>
突然ですが、皆さまは棒磁石を覚えていますか?
N極とS極があり、NとSで引きつけ合い、NとN、SとSで反発し合いましたよね?
ここでちょっと考えていただきたいのですが、
棒磁石の真ん中はN極でしょうか?それともS極でしょうか?
Thinking Time…
チッチッチッチッ…
チーン!
そこは、
「N極でもありS極でもある」
「N極ではないしS極でもない」
二義文(ダブル・ミーニング)の領域になります。
それでは棒磁石を真ん中で切り分けるとどうなるでしょうか?
想像してみてください。
N極だけの磁石と、S極だけの磁石ができるのでしょうか?
Thinking Time…
チッチッチッチッ…
チーン!
答えは「切っても切ってもN極とS極のペアができる」です。
ペアは切り離す事ができません。
表裏一体なのです。
人は大人になると、この真ん中のロジックを水と油のように弾いてしまいがちになります。
湯婆婆(ユバーバ)と銭婆(ゼニーバ)のように。
表と裏、NとS、ペアがあるように見える原因があるのですが、
それはまた別の所でお話しします。
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