ギャラリー沼の底 第5話
1、対 (ペア) の見つけ方
異界に迷い込んで困ってしまったら、まず始めに2(対:ペア)を探しましょう。
具体的に何があるでしょうか?
例えば
N極のペアは? → S極
太陽のペアは? → 月
男性のペアは? → 女性
このような感じです。
それほど難しくないですよね?
そこにもう一つ、「有る」と「無い」を挙げておきます。
このペアだけかなり異質です。
なぜなら、N極/S極、太陽/月、男性/女性、
これらは全て【有る】のカテゴリーに入ってしまうからです。
単位が違います。
私たちが生まれてから今まで得てきた情報、知識、経験、技術…
それらは全て【有る】のカテゴリーに入ると思ってください。
そして私たちが「有る」と思っている事柄は全て「無い」とペアになります。
N極もS極も、太陽も月も、存在しますが、存在しません。
あなたは存在しますが、存在しません。
ここでもし、「私の存在が否定された!」と傷ついた方がいらしたら、それは
【存在しない】という一方だけを受け取ってしまっている可能性があります。
両方を同時に見る=二義文というのは、簡単そうで実は高度な技です。
両方を受け取る心の器は、何歳になってもつくる事ができますので、
焦らず、少しずつ心を育てていきましょう。
当たり前のように「有る」または「無い」と思っているその裏側にペアを付ける事で、
存在はより際だちます。
それは、
「私は確かにここに居る」という実感だったり、
「私は他の誰とも比較できない唯一無二の存在」
という確認として、表出されてきます。
ビジネスで例えるなら、その場所は<ブルーオーシャン>に値します。
競合他社がおらず、一人勝ちの状態です。
あなたは競争相手がいない程、尊い存在なのです。
2、大丈夫。世界は毎日変わってる。
Volatility 不安定
Uncertainty 不確実
Complexity 複雑
Ambiguity 曖昧
最近ビジネスシーンでよく聞かれるようになったVUCA(ブーカ)。
「将来の予測が不可能な状況」を表しているのですが、
これは、そもそも沼の底のイメージそのものでした。
これまで予測出来ていた現実世界が、「予測不可能な状況」になったのは、
コインの表(現実世界)と裏(沼の底)がひっくり返った、と読む事ができます。
コインは日常的に表/裏が引っくり返る、という事をやっています。
60秒が1分に繰り上がり、60分が1時間に繰り上がるように、
大きな変化が起こったように見えるのは、単位が変わっただけです。
「世界が変わってしまった…!」と慌てる必要はありません。
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