千尋の谷のお話し 1/4
1、贅沢な名前
映画の中で湯婆婆は千尋の名前を「贅沢な名だねぇ」と言うのですが、
なぜ「贅沢」なのでしょう?
(世界中の「ちひろ」さん、失礼がありましたらゴメンナサイ!)
「千尋(チヒロ)」という名前の漢字は「センジン」とも読みます。
「千尋の谷」という言葉がありますよね?
このワードから、ある動物が思い浮かぶのですが、それは何でしょう?
→獅子:ライオンです。
「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」
この言葉の由来は、「優秀な遺伝子を残す為のライオンの子殺しの習性」からくるそうです。
それの一体どこが「贅沢な名前」なんだろ?とナゾなんですけど、
次の説明を聞けば、その理由が少しわかるかも知れません。
2、両手を一杯に広げる
それは「尋(ひろ)」という漢字の由来です。
尋(ヒロ/ジン)という漢字には、おおよそ2つのイメージがあります。
1つ目が
「たずね求める」「さがし求める」「おとずれる」という意味
もう1つが
【長さの単位】 です。
日本の古い慣習的な長さの単位で、
「大人が両手を一杯に広げた長さ」おおよそ180センチメートルくらい。
平面的な横の広がりのイメージだけではなく垂直のイメージ、
「高さ」と「深さ」のイメージとしても使われるようです。
「千尋」は、ヒロの千倍という事になるので、つまり
はかりしれない高さと深さという意味合いになります。
「千尋ちひろ」という名前のイメージと、
獅子が我が子を落そうとしている千尋の谷の深さのイメージ、何となく伝わりましたか?
3、千尋の谷に落ちる
さて、皆さんがもし「子どもライオン」の立場で、
今まさに自分の親から谷底に突き落とされようとしていたら、
どのようなご気分でしょう?
ギャラリーのオーナー:オセアンは人間なのでライオンではないんですけど、
実は干支が寅なのです。。。
カワイイ誰かを突き落としたくてウズウズすると言いますか。
「ギャラリー沼の底」は、千尋の谷の、一番底にあります。
時間をかけて、現実世界から沼の底までの道のりをご案内しようと思っていたのですが、
9話目はお話しの登場人物:ミツキさんが選択なさったショートカット・コースでご案内いたします。
皆さま、覚悟はよろしいでしょうか?
では早速「落ちる」準備をしましょう!
今日は時間が無いので、簡単に「千尋(せんじん)の谷」の特徴と、
持ち物のお話しだけします。
4、千尋の谷の特徴
谷の特徴は、V字型になっている所です。
砂時計の上半分の形、「ジョウゴ」の形、と言ったらイメージできるでしょうか?
つまり、谷に落ちると徐々に面積が狭くなっていきます。
落ちれば落ちるほど空間が狭くなり、空気も薄くなります。
色は無くなり、最後は光も届かなくなります。
真っ暗闇の世界を、更に下へ下へと落ち続ける事になります。
谷を落ち続けると、最後はV字の先端に辿り着きます。
ギャラリー沼の底は、先端の「点の中」にあります。
到着地は「点」以外あり得ないので、迷子になる心配だけはありません。
そこだけは安心してくださいね。
5、持ち物
では次に持ち物のお話しです。
今から3つの道具を皆さまに授けます。
1つ目の道具:ドキドキ
2つ目の道具:ワクワク
3つ目の道具:すごい!すごい!
この3つは①ホップ・②ステップ・③ジャンプになっています。
①ドキドキ=不安と期待
②ワクワク=不安が吹っ切れ、期待100%
③すごい!すごい!=期待100000%
☆すごい!すごい!から「希望」へ続いて行きます。
次回10話目は、いよいよ沼の底への旅立ちです。
この3つの道具、忘れずに持ってきてくださいね。
そろそろ閉店の時間なので
今日のお話しはこれでおしまいです。
最後に宿題です。
これから訪れる「点の中」がどのような世界なのか、想像しておいてくださいね。
今日は早目に休んで、旅行に向けて体力をつけておきましょう!
眠って目が覚めたら、新しい世界が待ってますよ。
お休みなさい。
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