010 トラは我が子を千尋の谷に突き落とす

千尋の谷のお話し 2/4

さて、今日は前回9話からの続きのお話しになります。
みなさん、3つの道具、忘れずに持ってきましたか?

1、注意事項その①

イメージ旅行へ出発するにあたり、注意点があるので良く聞いてください。
私たちは、様々な現象に①名前を付けて②記憶し、
③その記憶を積み上げて「知識」にします。
知識は「光」だと思ってください。

これから向かう沼の底は、光とは正反対の真っ暗闇の方向にあります。
旅の途中不安を感じると、光の方をつい振り返りたくなる場面が出てきます。
だけど、光を振り返らないでください。
光の方向を振り返ると「途中の世界」に掴まれて動けなくなってしまいますし、
暗闇の中に隠されているヒントを、見逃してしまいがちになるからです。

(誤解を招く恐れがあるので先にお伝えしておきますが、
「光は悪者だ」「知識は邪魔だ」と言っているのではありません。
これからご案内するのは、光が生まれる前の世界です。
沼の底に到着した後で、知識を使う時が来ますので、
移動の間だけ、光を振り返らず、暗闇の方向に意識を集中してください。)

2、注意事項その②

もう一つの注意点は、光が完全に無くなり真っ暗闇になると全身に大きなストレスを感じ、
息苦しくなって、パニックに陥ります。

今日お持ちいただいた道具の1つ目「ドキドキ」には、期待と不安が含まれるのですが、
皆さんの今のお気持ちは、期待と不安それぞれ何パーセントずつでしょうか?
期待が1%以上あれば「旅行に出てもヨシ」としています。
たけど期待0%、不安100%の場合、大きなストレスだけが残ってしまいますので、
この物語からのご退室をお願いしております。

以上が注意点です。

それでは準備のよろしい方は、3つの道具の作動確認をしましょう!
「ドキドキ」
「わくわく」
「すごい!すごい!」
好奇心の心、準備オッケーでしょうか?

それでは沼の底に行ってみましょう!

3、旅立ちのホーム

「出発」と言えば「駅」です。
皆さんは今、駅のホームにいます。
その駅は棒磁石になっている、と思ってください。
つまり皆さんは「巨大な磁石の上に居る」訳です。
上り線:N極 と 下り線:S極 が1つになっている不思議なホームです。
ホームのちょうど真ん中に立っていて、右足はN極の上、左足はS極の上にあります。

ちなみに棒磁石の真ん中を切り分けたらどうなると思いますか?
(皆さんも一緒に、真っ二つに切り裂かれちゃう訳なんですが…)
N極だけの磁石:つまり右半分だけの人間と、
S極だけの磁石:左半分だけの人間ができるでしょうか?

チッチッチッ‥‥
Thinking time‥‥
チーン ♪

→ 切っても切ってもN極とS極のペアが出来るんです。

どんなに磁石を小さく切っても、端には必ずN極とS極が現れます。
皆さんが半分になる事はないので、ご安心くださいね!

4、境界線

ついでにN極とS極の距離感も考えて見ましょう。
右足がN極の上、左足がS極の上にあるくらいなので、とても近い距離にあるように思えます。
東京都と埼玉県が隣り合っているように、NとSも隣り合っているように見えます。
実際はどうでしょうか?
イメージの中で、両足を境界線の「線の上」に置いてみてください。
右足も左足も、境界線を踏んでいます。
そこは、どのようなイメージですか?
N極とS極が重なり合っている感じでしょうか?
それとも逆に、N極もS極も何もない感じ?

教えて差し上げましょう。

皆さんがイメージで立っているそこ、
何もないんです。

5、落下×上昇

足元をよーく見てください。
「有る」と思っていた地面も、境界線もありませんから、皆さんは落ちるしかありません。
今、もの凄い勢いで落下しています。

パニックになる前に、持ってきた道具の3つ目「すごい!すごい!」を早速使いましょう!
足から落ちたら怖いので、思い切って頭を下にします。
楽しみながら落ちてみてください。

このクレバス(谷)はV字型をしてますよね。
落下すればするほど、空間が狭くなっていきます。
視界から既に色は無くなりました。
かろうじて光はまだ届きますが、時間の問題でしょう。

まもなく暗闇の世界です。暗闇になると、再びパニックが襲ってきます。
空間が狭まっていくので、空気も薄くなってきました。
もしも本当に呼吸が苦しくなってきたら躊躇わず右上の✕ボタンを押して、
この物語から離れてくださいね。

6、面積0の点の中

皆さんはまだ落下を続けています。
ずーっと暗闇の世界です。
下に落ちているのか?それとも上に昇っているのか?
上下感覚もありません。
あるのは「動きの感覚」それだけです。

さて、動きは次第に鈍くなります。感覚でそれを感じてください。
動きが完全に止まれば、到着です。

・・・・

止まりましたかね‥‥?

ようこそ。面積0の点の中へ!
お茶とお菓子を用意して、お待ちしてました。

ここまでの旅路、いかがでしたでしょうか?
イメージしながら、どのような事を感じておられましたか?
お疲れになったと思うので、
続きは次回にしましょう。

今日のお話しはこれでおしまいです。
眠って目が覚めたら「ドキドキ」「ワクワク」の世界が待ってますよ。

ギャラリー沼の底 Océane

ギャラリー沼の底 Océane

ハラオチしながら世界をみる

1974年東京生まれ
ギャラリーアビアント アシスタント
家事代行piu-c(ピウシー)代表

祖父、伯父、父が舞台美術家であるが、自身は元バスケットボール選手。
物の見方と認識が専門。

選手引退後小学校教師を目指すが、情報量の多さと教育界の厳しい現実を知り断念。
情報を外側に求めると「知らない領域」が無限に広がってしまう事に気がつき、既に知っている情報をより深化させる道を模索するようになる。
長らくメンタルの引きこもり状態が続いたが、日本に住む2人の外国人との出会いと、コロナ禍による交流の断絶が契機となり、抽象的かつ感覚的なイメージを少しづつ言語化し発信するようになる。
情報分断の原因でありイメージ界最大の不一致でもある「有るイメージ」と「無いイメージ」を繋ぎ、イメージ世界のバリアフリーを目指している。

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