027 もうひとつの点

♪ むすんで ひらいて 手をうって むすんで ♪

2つのマーク【✕と〇】

2本の線がクロスした真ん中に出来る点。
それが<結び目>です。
今の皆さんだったら、その結び目の動き:振動が見えるのではないでしょうか?

以前プラス(+)とか、掛ける(×)のマークが入った国旗を探しました。
イギリス・スイス・ノルウェー・スウェーデン・デンマークなど、
主にヨーロッパの国旗にそのマークが入っていましたよね?
2本の線がクロスした、真ん中に出来る点を持つ国旗です。

あのお話しには続きがあるので、今日はそれをしたいと思います。

実は世界の国旗の中には、他にも点が刻まれた国旗があるんです。
ヨーロッパの点とは種類の違う点です。
どこの国の国旗でしょうか?

Thinking Time…

チッチッチッ…

 

<答え>
日本です。

小さくなっていく「点」と、大きくなっていく「点」

日本の国旗:日の丸も「点」なのです。
ただ、ヨーロッパの点とちょっと異なります。

大きさのイメージで説明すると、ヨーロッパの点は「小さくなっていく」のに対し、
日本の点は「大きく広がっていく」そんなイメージです。
折り畳まれて小さく結ばれていく点と、展開して大きくほどかれていく点。
この2つはペアです。

結んでほどく。結んでほどく。
この動きから何を連想しますか?

例えば、皆さんの左胸の中でこの動きをする臓器。

心臓の動きは、結んでほどくの動きをしている感じがしませんか?

勉強が苦手なのはどうして?

話しは変わりますが、学生時代一番得意だった科目は何でしたでしょう?
逆に一番苦手な科目は?
(勉強が苦手な私は、試験はいつも一夜漬けでした。)

改めて客観的に学生時代を振り返っていただきたいのですが、
皆さんはなぜ教科書やノートを暗記しなければならなかったのでしょうか?
「内容がイメージできないから」暗記するしかなかったのではありませんか?
学校で学習した情報の多くは<皆さんから切り離された><皆さんとの関係性が絶たれた>
そんな情報だったのかも知れません。

ではなぜイメージが皆さんと切り離されたところにあり、バラバラな状態になってしまっているのでしょう?
その理由は主に2つあります。

イメージがバラバラな2つの理由

1つは5感覚:特に目(視覚)と脳がイメージを分けてしまうから。
2つ目は「切ってしまった」からなんです。

結び目を2つに分けようとする時「切る」と「ほどく」の2つの方法があります。
この2つは結果が大きく異なっていきます。

例えばお庭にバラの花が咲いています。
皆さんは「お部屋にバラの花が飾ってあったら素敵だろうな」と思います。
剪定鋏で茎を切り、危ないので棘も切り、花瓶に入れやすいように葉っぱも切って、バラの花を部屋に飾りました。

お部屋に飾られたバラの花。
その花は庭に植わっていた時の元の姿に戻せるでしょうか?
切ってしまったのでパーツを繋ぎ合わせても元には戻せませんよね?

「切る」という行為の意味は、土とバラの関係性を切り、茎と棘の関係性を切り、葉っぱと花の関係性を切る、という意味です。
関係性を切ったら二度と元には戻せません。

切るのは一番最後の役目です。
結び目は<ほどく>のが理想です。

”ほどく”イメージ

私たちは科学技術を発達させましたが、未だに葉っぱ1枚すらつくる事ができません。
関係性を切られた葉っぱは萎れていきます。
ゴミにされ燃やされたりしたら土に還れません。

皆さんが学校で学んだ知識は、関係性を切り離されたバラの花と同じなのです。
しかし「ほどく」という方法であれば、再び結ぶ事ができます。
「結ぶ」というイメージと同じくらい「ほどく」というイメージは重要です。

もしも何かとの関係性を切りたくなった時には一旦落ち着いて深呼吸をして、
まずは<ほどく>という方法を試してみてくださいね。

第3の「点」

最後にもうひとつご紹介したい国旗があります。
ヨーロッパとも、日本とも違う興味深い点が刻まれている国旗があります。
どこの国だと思いますか?
今、日本の多くの女性が虜になっている国の国旗です。

韓国です。

点の中に勾玉が互い違いに配置されていて、四隅に不思議な記号が刻まれています。
この「点」については、いずれまたお話ししたいと思います。

そろそろ閉店の時間なので今日のお話しはこれでお仕舞いです。

眠って目が覚めたら新しい世界が待ってますよ。

ギャラリー沼の底 Océane

ギャラリー沼の底 Océane

ハラオチしながら世界をみる

1974年東京生まれ
ギャラリーアビアント アシスタント
家事代行piu-c(ピウシー)代表

祖父、伯父、父が舞台美術家であるが、自身は元バスケットボール選手。
物の見方と認識が専門。

選手引退後小学校教師を目指すが、情報量の多さと教育界の厳しい現実を知り断念。
情報を外側に求めると「知らない領域」が無限に広がってしまう事に気がつき、既に知っている情報をより深化させる道を模索するようになる。
長らくメンタルの引きこもり状態が続いたが、日本に住む2人の外国人との出会いと、コロナ禍による交流の断絶が契機となり、抽象的かつ感覚的なイメージを少しずつ言語化し発信するようになる。
情報分断の原因でありイメージ界最大の不一致でもある「有るイメージ」と「無いイメージ」を繋ぎ、イメージ世界のバリアフリーを目指している。

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