028 亡霊たちの舞踏会~ホログラムについて~

STOP!詐欺被害「私は騙されない」

ハリボテの世界

皆さんには毎朝のルーティンとか、毎年するような季節ごとの年中行事とか、何かありますか?
ルーティンとは繰り返しの事です。
時間がありルールがある世界を<意識の世界>とすると、沼の底は<無意識の世界>になります。
無意識の世界は色・模様・形がよく分からない、時間の感覚も曖昧なのに対し、
色・模様・形がハッキリあり、触った感触や味、音の世界が明確に実感できる<意識の世界>もあります。

この<意識の世界>と<無意識の世界>皆さんの人生に影響を及ぼしているのはどちら側だと思いますか?

私たちは色・模様・形がある意識の世界に影響を受けます。
驚いたり恐怖を感じたりすれば心臓がバクバクして体がすくむように感じるし、
嬉しい事があれば、心と体が舞い上がるように軽くなっていくのを感じる事ができます。
小さな幸せを積み重ね、また、小さな反省に身を引き締めて、日々を必死に大切に生きています。

しかし意地悪な魔女オセアンは皆さんにこう囁くのです。
「意識の世界。それは全部ハリボテだよ。」
こんなことを囁かれたら、正直皆さんはどのようなお気持ちがしますか?
怒り、悲しみ、拒絶感、反発心、受け入れられる部分と受け入れられない部分。
それが正常な反応です。

しかしオセアンは繰り返しこうお伝えします。
意識の世界。それは全部ハリボテです。
あなたはハリボテに騙されています。

ペッパーズゴースト

「ハリボテ」といえば、戦国武将の一人豊臣秀吉が、一夜で城を築いたというお話しが残っています。
秀吉は舞台のセットのように、表面だけを作ったようです。
表側だけあるように見せて、実際には裏側に何もない。
それがハリボテです。
今風に言えば「ホログラム」という言葉が合うのかな、と思います。

東京ディズニーランドに「ホーンテッドマンション」というお化け屋敷があります。
皆さんはご経験されたことありますか?

舞踏会でダンスする幽霊たちが出てくるのですが、それがホログラムのひとつです。
「ペッパーズゴースト」と呼ばれる視覚トリックの応用になります。
突然自分の隣に幽霊が座り、目が合った時には驚きませんでした?

アトラクションは時間が来ればいずれ外に出られます。
しかし、生まれた時からあの場所に閉じ込められていたとしたら、どうでしょう。
あなたはホログラムを現実だと思い、話しかけたり、一緒にダンスを踊ったりしているかもしれません。

皆さんが見ている色・模様・形・音のある世界。
もしそれが「絶対に有る!」と信じて疑っていないのであれば、皆さんは完璧に騙されている事になります。

誰が誰を騙しているの?

「騙す」という物騒な表現をしましたが一体「誰が誰を騙している」のでしょう?

それは<皆さんが、皆さんご自身を騙している>のです。

しかし沼の底に来ている皆さまは大丈夫です!
ご心配には及びません。
「沼の底警察署」には、オセアン巡査長がおります。
沼の底警察では、皆さまに精いっぱいのおもてなしをさせていただきます。
私がご案内するのは<表ではない世界=おもてなし>です。

ハリボテで覆われた表面が白色:クリアーになれば、”面白い”世界が見えてきます。

「あんた騙されてるよ!」なんて酷い事をたまに言いますが、
これに懲りずもう少し私とお付き合いくださいね。

そろそろ閉店の時間なので今日のお話しはこれでお仕舞いです。

眠って目が覚めたら新しい世界が待ってますよ。

ギャラリー沼の底 Océane

ギャラリー沼の底 Océane

ハラオチしながら世界をみる

1974年東京生まれ
ギャラリーアビアント アシスタント
家事代行piu-c(ピウシー)代表

祖父、伯父、父が舞台美術家であるが、自身は元バスケットボール選手。
物の見方と認識が専門。

選手引退後小学校教師を目指すが、情報量の多さと教育界の厳しい現実を知り断念。
情報を外側に求めると「知らない領域」が無限に広がってしまう事に気がつき、既に知っている情報をより深化させる道を模索するようになる。
長らくメンタルの引きこもり状態が続いたが、日本に住む2人の外国人との出会いと、コロナ禍による交流の断絶が契機となり、抽象的かつ感覚的なイメージを少しずつ言語化し発信するようになる。
情報分断の原因でありイメージ界最大の不一致でもある「有るイメージ」と「無いイメージ」を繋ぎ、イメージ世界のバリアフリーを目指している。

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