031 キャッチボールのお話し

自転と公転

理想的な2人

前回ラスボスさんにゲストにお越しいただいたのですが、
Podcast番組「ラスボスの大人体育」の中でキャッチボールのお話しが出てきます。
夫婦、親子のような近い関係のコミュニケーションを円滑にする秘訣を
キャッチボールで例えられています。

ギャラリー沼の底では「ペア」の話が出てきます。
今日はその関係性をキャッチボールに例えてお話ししてみます。

オセアンがピッチャー、皆さんさんはキャッチャーのイメージでいってみましょう。
まず前提の確認なのですが、2人で一つのボールを投げあうのがキャッチボールですよね?
では、もしも二人ともボールを持っていたらキャッチボールは成り立ちますか?

成り立たないですよね?

ではキャッチャーである皆さんがそっぽを向いていたり、両手に荷物を抱えていたり、
ヘッドフォンを付けてお気に入りのラジオ番組を夢中で聞いていたりしたら、
私が投げるボールを受け取れますか?

恐らく受け取れないですよね。

ではもしも皆さんが昨日の失敗にクヨクヨ悩んで下を向いていたり、
明日の仕事の内容に不安を感じ思いソワソワしていたら、
私が投げるボールを受け取れそうでしょうか?

集中できていないので、取り損ねる可能性大です。

全て持っている/何一つ持っていない

キャッチャーは両手には何も持たず、
昨日の失敗も明日の不安も何も考えず、
「どんな球でも受け止めよう」と全集中した状態が理想の姿と言えそうです。

反対に投げる方はどのような状態が理想でしょうか?
私がもしも「手加減して投げよう」とか
「さすがに真ん中に投げれば取れるだろう」
と思って真ん中ばかりに軽い球を投げられたら、
皆さんはどのような気持ちがしますか?

全力で受け取る準備をしているのだから、
全力で向かってきて欲しいですよね?

ピッチャーは持てる全てを投げる。
キャッチャーは何一つ持たず、空っぽの状態で待っている。
その2人が理想的です。

私が持てる全てを振り絞り皆さんにボールを投げ、
皆さんがそのボールを受け取ってくれました。

すると、役割が交代します。

今度は皆さんが全てを持っていて、
私は全てを出し切ったので、空っぽの状態です。

距離0のキャッチボール

では次に、ピッチャーとキャッチャーの距離を縮めていきます。
お互いの距離がどんどん近づいていきます。
互いに触れそうな程、目と鼻の先まで来て、
ついに距離が0になりました。

質問です。
距離0の2つの間にキャッチボールは成り立つでしょうか?

「全てを持っている」
「全てを出し切り、何ひとつ持っていない」

これらはコインの表と裏なので、キャッチボールができるのです。

ピッチャーとキャッチャーの間には距離が無いので、時間もかかりません。
だから1つに見えます。

これが点が振動している理由です。

自転と公転

2つの間に距離が無い、距離0のキャッチボールを「自転」
2つの間に距離があるキャッチボールを「公転」
とイメージする事もできます。

地球が自転しながら太陽の周りを公転している、あのイメージです。

自転と公転は様々な所で見られます。例えば

【自転】起きる/寝る【公転】生まれる/死ぬ
【自転】心臓の鼓動 【公転】血液循環

他にどのような自転と公転があるでしょうか?
それは宿題にしますので、探して見てくださいね。

そろそろ閉店の時間なので今日のお話しはこれでお仕舞いにします。

眠って目が覚めたら新しい世界が待ってますよ。

ギャラリー沼の底 Océane

ギャラリー沼の底 Océane

ハラオチしながら世界をみる

1974年東京生まれ
ギャラリーアビアント アシスタント
家事代行piu-c(ピウシー)代表

祖父、伯父、父が舞台美術家であるが、自身は元バスケットボール選手。
物の見方と認識が専門。

選手引退後小学校教師を目指すが、情報量の多さと教育界の厳しい現実を知り断念。
情報を外側に求めると「知らない領域」が無限に広がってしまう事に気がつき、既に知っている情報をより深化させる道を模索するようになる。
長らくメンタルの引きこもり状態が続いたが、日本に住む2人の外国人との出会いと、コロナ禍による交流の断絶が契機となり、抽象的かつ感覚的なイメージを少しずつ言語化し発信するようになる。
情報分断の原因でありイメージ界最大の不一致でもある「有るイメージ」と「無いイメージ」を繋ぎ、イメージ世界のバリアフリーを目指している。

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