032 物の見方と認識

スカイツリーがあるのはアチラ側?コチラ側?

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皆さんは東京・浅草にあるスカイツリーの実物を見たことはありますか?
オセアンは浅草に縁があるので間近で見る機会が多いです。
更地の頃から、徐々に建物が立っていく様子を見てきました。

あの辺りは下町なので古い一軒家が多く、
その中に巨大な建造物が建っているのがとてもミスマッチです。
スカイツリーを近くで見ると圧倒的な存在感なので、
いつ見ても驚かされます。

スカイツリーの高さは何メートルあるかご存知でしょうか?
634m「むさし=武蔵」です。
関東地方の昔の地名をもじった数字になっています。
ちなみに重さは約36,000t (3万6千トン)。

先日スカイツリーを見ながら、ふとこんな事を思いました。
「あの巨大な鉄の塊が、いま私の頭の中に入っているんだな」って。

…皆さんに先に謝っておきますね。
オセアンは非常にマニアックな心のつぶやきを披露しております。
「この人一体なにを言っておるんだ?!」
と思われるかも知れませんが、どうか大きな心でお聞きください。

オセアンはスカイツリーを眺めながら瞬間的に
「今あの巨大な鉄の塊がギュッっと圧縮されて、私の脳の中に納まっている」
と思いました。

皆さん。
●高さ634m
●重さ約36,000t
そのような鉄の塊が脳の中に入ると思いますか?

無理ですよね。

では、634mの鉄の塊が手のひらに乗るくらいの大きさに縮める事は可能でしょうか?
これも普通に考えれば無理ですよね。

では、私の脳内に映ったスカイツリーの正体は一体何でしょう?

物が見える仕組み

脳内に映ったスカイツリーの正体。

様々な考え方があるかと思いますが、ここでは「映像」としておきます。
では、映像の素材は何でしょうか?
それは「光」です。

皆さんは物が見える仕組みをご存知でしょうか?

「目で見ている」と思われているのでしたら、少し訂正が必要です。
この両目はカメラに例えるとレンズにあたります。
レンズは光を集める道具です。
レンズによって集められた光は集約されて、そのあと点を通過します。

点を通過すると、素材が変化します。

光は点を通過すると、電気信号に変わります。
その電気信号が脳に伝わって初めて「見えた」と認識します。

あなたは今、世界をどのように見ていますか?

ひとつ確認です。

皆さんはスカイツリーが「向こう側」:つまり皆さんの”体の外側”にあると思っていらっしゃいますか?

もしもオセアンが「スカイツリーは皆さんの内側にあるんですよ」と言ったら信じてくれるでしょうか?

皆さんに答えを強要するつもりはありません!

ここで大事なのは「自分は世界をどのように見ているのか?」
その確認作業です。

【現在地の自覚】が最初の重要な一歩につながります。

今日のお話しは、少し難しかったと思います。
「認識」のお話しはいずれまた、どこかでさせていただきます。

ギャラリー沼の底 Océane

ギャラリー沼の底 Océane

ハラオチしながら世界をみる

1974年東京生まれ
ギャラリーアビアント アシスタント
家事代行piu-c(ピウシー)代表

祖父、伯父、父が舞台美術家であるが、自身は元バスケットボール選手。
物の見方と認識が専門。

選手引退後小学校教師を目指すが、情報量の多さと教育界の厳しい現実を知り断念。
情報を外側に求めると「知らない領域」が無限に広がってしまう事に気がつき、既に知っている情報をより深化させる道を模索するようになる。
長らくメンタルの引きこもり状態が続いたが、日本に住む2人の外国人との出会いと、コロナ禍による交流の断絶が契機となり、抽象的かつ感覚的なイメージを少しずつ言語化し発信するようになる。
情報分断の原因でありイメージ界最大の不一致でもある「有るイメージ」と「無いイメージ」を繋ぎ、イメージ世界のバリアフリーを目指している。

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